11/12はマルティン祭でした。
今から1700年前、寒さに震える物乞いに 自らのマントを与えた兵士のマルティン。 その物乞いが、神様の姿で夢に現れたことをきっかけに、 マルティンは洗礼を受け、後に司祭となりました。 慎ましく質素に生きながら、様々な奇跡を起こしたマルティンは、 聖人として今も人々の尊敬を集めています。
誰かに何かを分け与える時、 心の内に生まれるぬくもりは、ろうそくの灯火に似ています。 11月のひんやりした夜。空には三日月と星。 「ろうそくの灯ってあったかいね。」 「これがあれば安心だね。」と、ささやきながら、 こども達は教師が灯したランタンを持ち、 真っ暗なお山を歌いながら歩きました。
マルティン祭は、冬の始まりを告げる祝祭です。 お母さんたちが焼いてくれた温かいパンをお友達と分け合ったこと、 前を歩く誰かの灯火が心強かったこと、 こども達はこの光景を胸に、これから冬を迎えます。 冬がどんなに寒くても、心の灯火が消えないように。
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